(25) ハナで笑う

 ある妙齢のご婦人からお問い合わせがありました。ウレシ!

”坊さんは何故縁側から入ってくるの・・”

 縁先に踏み石はありませんか?花嫁とか来賓の出入り口はそこからで、座敷を上座(かみざ)下座(しもざ)と呼びますね。待ち受ける側は下座に並んで登場を待つという段取りです。

 通常の玄関からは”お伺いする”人が出入りします。そこには式台という段が一段ないし二段ありまして、土間から式台に置かれた三宝の上にお土産を置いて、ご主人に取り次いで頂けるか返事を待ちます。お土産を見た上でどの部屋に通すか、主人がそこに出てくるか、返事だけ来るか扱いが変わります。(笑)

 商人や出入りの者は絶対に玄関には廻りません。勝手口からです。今は宅配の兄ちゃんも堂々と入ってきます(泣)まあ、先様のお遣いではありますが・・デパートの外商は脇に廻りますよ・・お屋敷と呼べる家では(笑)

 書家で「よかいち、よかいち・・」なんて言っているボケたのが居ます。あそこは、カミサンがその場で袋を開けて、合わせて呉れるかどうか決めるそうです。ま、50萬は取り敢えず用意して下さい(笑)
 お茶やお華の世界も大体そんなものです。・・・最近の相場は知りませんよ・・・

 今は玄関に式台が無いどころか、地面と同じ高さのフローリングに寝具を延べて寝ていたりします。バリアフリーって言うそうですが、段ボールハウスと同等です。・・コレを言うと嫌われますから言わないように。(笑)

 ちなみに、舞台の上手(かみて)下手(しもて)は左手、観客から見れば向かって右が上です。右大臣より左大臣が高官です。こちらからは偉いヒト、善人が登場します。向かって左、下手からは身分の低い役や悪役が登場します。考えなくても登場人物の性格が判る仕掛けです。

 神仏に礼拝する時や焼香は右繞と言って右回り(時計回り)に進みます。敬意を表す為です。最近は葬祭場が式場の都合に合わせて勝手に左回りで焼香させたりしますが、不届きな事であります。(笑)ヒカエイ!

 もう一つちなみに(笑)不作法者を笑うのは澄ました顔のまま、小鼻を僅かフンとふくらませます。鼻で笑うと言うのがコレです。決してあからさまに顔に出したりしませんから、ご安心を(笑)

 

 

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