(42) 鍼灸大学

 大阪の熊取という町の(そう、小学生の女の子が行方不明になったり、30代の子供?が32キロになって餓死したりして有名になった町です)ニュータウンの中に鍼灸大学と言う、東洋系の医学を専門とする学校がありまして、たまたま私は、学長、某教授、事務総長に可愛がられて居るのであります。向こうがどう思っているかは知りません。(笑)

 その某教授というのが婦人科なんですが、私の母親の恩人なんです。

 母が75歳の時に婦人科系のガンだと判りました。日頃親しい教授に相談しましたところ、診察の結果、立派なガンですと言うことに成りましたが、先生の説明はこうでした。

「私たちは今まで、病気と闘わなければ、何とかしてガンを叩かねばと言うことでやってきました。しかし、最近になって病気の後ろの患者さんを見るように成りました。お母さんは手術してもコバルトを当てても、一年以内に寝込んでしまいます。それなら、お歳もありますから意外と進行が遅いかも知れませんよ。このままにしておくというのも選択肢の一つです」
と。私はすぐ賛成しましたね。

 近くの医院へ紹介して貰い、通院で5FUにクレスチンと言うワクチンだけを打って頂くことにしました。

 それから母は寝付きもせず、痛がりもせず5年生きたのです。意地の悪い人でしたから、家内は迷惑しましたが。(笑)

「人間を看る」って凄いですね。「ロータリーに入る医者」とは到底思えない(笑)人を食うのが商売の私ですがこれにはシャッポ。尊敬しているのです。

 婦人科が必要な向きにはご紹介致しますよ・・・

 この先生がまだ医局暮らしの昔、凄まじいスケジュールで仕事をこなして居られるのを、少しだけお手伝いした時期が有るのです。私もまんざら馬鹿ばかりして暮らしてきたのでありません。(笑)

 それで、今度の大学に教授として招かれたのですが、話を聞きますと、教授室でひたすら椅子に座って時間を送って居られるらしい。

 それはいけません。第一腰に悪い。そこで、縁台を作り、これも親しい知人に特注の可愛らしい畳を作ってもらいして、勝手に教授室に置いて来ました。これで昼寝して貰おうという算段です。

 「針を打つ台です」と書いておこうか・・・と言われたから、いえいえ、和室と呼んで下さい。枕屏風と煙草盆を持って行きますから長キセルでくつろいで下さいって・・・(笑)

 教授の部屋に、長火鉢に丹前を持ち込んで一服、帰りたくなかったらそのまま夜勤で・・・

 最近は紹介システムに成りましたから、大病院も少し空いてきましたが、それでも大変な患者数です。腹が痛かろうが、頭が割れそうであろうが、患者は廊下のベンチで待たねばなりません。

 こんな気の利いた「和室」で寛ぐ事が出来れば、少しは辛抱もしやすいというものです。病気と闘う戦場ではありますが、病院も癒し系の気配りが必要と思います。

 どうですか、こんな「和室」で、時には横に成りながら診察を待つというのは・・・

 

 

 

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