| (11) 寺も椅子席
何年か前から、若い人にと思い本堂に椅子を並べました。
お年寄りからブーイングが来るかと思っていましたら、何と、足が痛くならないと高齢者に喜ばれまして、若い人は滅多に来ないからどうでも良いのかしらとスネたりしました(笑)
足が痛いからお参りに行けないと言うお年寄りが多いですね。
で、私が正座して在家さんが椅子に座ると、お話をするときの私の目線 の高さが丁度ご婦人の微妙なあたりになるんですね、ナムアミダブツ。
結局私も「高座」に上がることになりました。(笑)・・・修行が足りない。
和尚も正座のままで保つのはせいぜい20分。たいてい何かしながら足 を動かしているものです。最近は仏具屋に行けばいろいろな座椅子や本堂椅子と称する物が売られて居まして、一つのトレンドです。椅子が全然無
いという寺院は稀になりました。
ただ、和尚達は相変わらず正座しないと腹から声が出ないとか言ってお ります。なら、立って唱えるのが一番良いんですが、要は背骨が伸びて居 れば声は出ます。背もたれに寄りかかってはいけない。
教会の椅子ように座面が短く固く背が立って居る椅子なら居眠りもし難 いし声も出ますね。一時間は拷問ですが・・・あちらは神に罰せられ許しを乞うと言うストイックな宗旨ですからそれはそれで良いのでしょう。
逆に、あの名古屋の、セコイ自動車メーカーの車は皆シートの座面が短くて、”室内が広くて豪華、3列も座れる”とか言っています。短い座面を 凹ませて膝を挙げて後ろに倒れ込めと言う設計です。なるほどコンパクト
に座れる。悪魔の発想をする会社です。
知人の医者が言うには、今空前のリハビリ師養成学校のブームなんだそうで、これからは切ったり飲ませたりと言う医療より、撫でたりさすったりの時代が来るのだそうです。
寺の経営も何とかして、口で持ち上げたり落としたりばっかりより、オバアでも良いから、撫でたりさすったりで行きたいなあ(笑)と、・・・ 誰か良い知恵はありませんか?
ちなみに、釈迦は2500年前から死ねない苦しみを挙げていますが偉 いなあ、今の時代にやっと死ねない年寄りの問題が出てきました。死ねな い苦しみには人間の肌でさすってあげるより無いと思うのです。
少し飛躍して居ますけど、ほんとですよ。現場の医者がそう言っている。
楽邦山居 利竜 合掌
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